哲分が足りない!

哲分が足りない!

幸せになりたくない人などいない

あの日寝てたら死んでたかも

お題「自身の病歴」

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一睡が生死を分けたかも

 

★こちらを読んで頂く前の注意事項★

本文中、やたらとコーラを強調していますが、

コーラ自体が悪いものという意図はありません。

 

実際は三ツ矢サイダーとかジンジャエールとかガリガリくんとか、

やっぱり固形物じゃないモノを当時は摂っていました。

 

コーラばっかりを悪者にするつもりはないのですが、

事態の中心に居たので、取り上げざるを得なかったのです。

 

炭酸飲料最高

雪印コーヒー牛乳も最高

 

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「マイお題」なるものの存在を知ったので、

次のネタを思いつくまでの間のつなぎに書いてみる。

そして、理由としてはもうひとつある。

昨日ガッツリ昼寝したせいでまだ眠くないから(これ書いてるの午前3時)

 

さて、大病というほどのものの経験は無いのだけれど、

中学時代に鼻の中の炎症部分をチョキンするという手術は受けたことがある。

それ以外は、骨を折る事もなく、肉体的には平穏無事に生きてきたと思う。

 

ヒドイのは、フリーターで生活していた、確か25,6歳くらいの事である。

その頃は生活していく為に、ダブルワークが当然だった。

月の休みは1,2回程度で、深夜作業なんかもちょくちょくあった。

全く休みなしで1カ月半くらい働き通しなんてこともあった。

 

そんな日常的過労の状況でも、節約していかねば暮らしていけなかった。

若い内は誰もがやりがちな食費の節約に手を付けたのが、そもそもの始まりだった。

ヒトの体は食べた物でできている。

ロクな食生活を送っていないと、ロクな体にはならないのも道理だ。

 

当時、夕食としていたのはコーラだった。

炭酸で腹を膨らませている内に寝る事で、空腹を紛らわせようとしたのだ。

実際、コーラでの夕食は効率が良かった。

空腹になっても炭酸と糖分の効果で欲求は抑えられるので、

1.5リットルのコーラを半分飲むだけなので、時間もかからない。

オンラインゲームに夢中になっていたあの頃は、時間も大事だったのだ。

 

そんな不毛な生活は、唐突に終わりを迎えることになる。

 

違和感は、その少し前からあった。

空腹になると、ちょっと強めの胃の痛みに襲われた。

体の前と後ろから攻められるような痛みだったが、

食事をとると痛みもなくなるので、単に腰痛との複合要因と思ったのだ。

 

その日、現場作業を終えて帰る駅のホームで、

同僚がヘルプの礼として、コーラをおごってくれたのだ。

小さいボトルで、飲み始めてすぐ電車が来てしまった事もあり、

私はそれを一気飲みして、電車に乗った。

 

違和感は、そこから明確に表れた。

体から力がなくなっていくのだ。

普通に立っていただけなのに、どんどん体が重くなっていく。

たまらず途中下車し、ベンチで休んだりしながらも、

その日はなんとか家に帰ることができた。

 

フラフラになりながら家に帰って寝転がると、少し気分は落ち着いた。

しかし、翌日は5時起きで仕事に行かねばならなかったので、

その日はさっさと寝てしまった。

 

翌朝、起きると体のだるさは取れないままだったが、

シャワーでも浴びて目を覚ませばなんとかなるだろうと、

シャワーを浴び始めて1、2、3――

次の瞬間、座り込んでいた。

たった3秒で、立っていられなくなったのだ。

 

流石に異常を感じて、すぐに上司に連絡をした。

朝4時の事である。

「すみません、立てなくなりました」

電話の第一声がそれで、よく理解してもらえたなと思う。

 

幸か不幸か、代役が見つかり、私は再度床についた。

もう一度寝れば落ち着くだろうと、そう思ったのだ。

次に目が覚めたのは、朝の9時頃。

そこでもう一度立ち上がろうとして、ダメだった。

体に力が入れられず、立ち上がる事もできなくなっていた。

 

本格的にマズイと判断して、すぐに救急へ電話した。

マンション住まいだったので、ひとまず救急車が来る前に家の前に出て、

扉のカギを閉める。ここまでをずっと、這いずってやった。

しばらく家の前に座り込んでいると、救急車が来て近くの病院に運ばれた。

 

運ばれた先で、貧血だと言われた。

目の付近に血の気がまったく無く、立ち上がれないのも道理だった。

点滴だけで帰れるという話だったので、

帰りがけにレバーでも食べて行こうかと考えていた時、

念のためにと、内視鏡検査をすることになった。

 

この時は口から突っ込まれたのだが、ノドへの麻酔がまったく効いておらず、

吐いている時の苦しみがノンストップで延々ループするという地獄を味わった。

「これ、見えます? 穴空いてますね」

(俺は確認せんでいいからお前が見たらとっととコレ抜けドアホォォォ!!!!)

という内心の声は一切外に出せず、涙でぼやけた視界にちらりと見えたのは、

ドス黒い血筋のようなものと、小さな穴から血が湧き出している様だった。

 

「こんな地獄のような光景が、自分の腹の中にあるのか…」などという間もなく、

その場で即入院が決定した。

病名は【十二指腸潰瘍】であった。

過度な労働や職場環境によるストレスが原因ではないか、と言われたが、

決定的に思い当たるのはそう、コーラだ。

炭酸は骨を溶かすなんて言われていたがとんでもない。

毎晩のように、空腹を埋める為に飲んでいたコーラや他の炭酸飲料。

そして十二指腸の穴にトドメを刺したのは、オゴリのコーラだったのだ。

 

結局、入院してから一週間は絶食、常時ブドウ糖と造血剤の点滴になり、

貧血でトイレに行くだけでも苦労する日々となった。

一週間後、回診のカルテを見ると、その中に血液量のグラフというものがあった。

自分のソレは見事に下降していて、1,500mlのマイナス辺りになっており、

「これ以上下がるようなら手術!」

と、強調された文字が躍っていた。

 

あとで分かったことだが、自分の体重と比較して考えると、

2,000mlの血が抜けたら致死量らしい。

気付かない内に、私は瀕死の一歩手前まで来ていたのである。

 

これは本気でヤバイと今更ながらに思った私は、

ストレスも原因と聞いていたので、本気でぐうたらすることにした。

すると、その甲斐があってか、血液量はV字回復を果たし、

その後一週間程度で退院できるまでになった。

 

退院後は、空腹を避ける為にカロリーメイトを持ち歩いたり、

半月で200時間労働というトンデモ現場に放り込まれたりと、

まぁ、楽しい日々が待っていたわけであるが、今回の話とは逸れるので割愛する。

 

思い返せば、救急車を呼んだあの日、もうしばらく様子を見ようとしていたら、

孤独死ルートに直進していたかもしれない。

24時間の造血剤と胃腸薬を飲んでいてさえ、一週間は出血が続いていたのだ。

何もしなければ、もっと早く病状が進んでいただろう。

 

こんなにもアッサリ死にかけられるのかと思い、ゾッとした。

同時に、一度死んだかもしれない命を運よく拾えたのだと思い直し、

反省し、今ではちゃんと固形物を夕食にしている。

 

以上で、今回のマイお題は終わろうと思う。

もっと軽く書くつもりだったのに、気が付いたら長くなっていた。

これを読んでくれた方は、是非ともちゃんとした食生活を送って頂きたい。

コーラは夕食にできない。

要は、これを覚えて頂ければ十分だ。