哲分が足りない!

哲分が足りない!

幸せになりたくない人などいない

ワークライフバランス? それオイシイの?

ワークライフバランス? それオイシイの?

ワークライフバランス? それオイシイの?

仕事とプライベートは別??

どっちも貴方の人生だけど??

 

 

仕事をしている中で、誰もが聞いたことがあるような台詞がある。

 

「仕事なんだから心を鬼にしてやれ」

 

「仕事はお金を得る為の手段なので」

 

こういった言葉を、昔は額面のまま受け取っていたと思う。

仕事だから、別段自分の意思を介入させる必要はない。

仕事の時は「仕事用の自分」で対応する。

仕事をしている人間としては、ごく真っ当な意見ともいえる。

仕事とプライベートを分けて、ワークライフバランスをとることで、

人生は充実する――

 

独立後、同じ言葉を聞いたときに、

そういった考え方が一種の呪いであるような感じを受けた。

 

仕事とプライベートを別としてしまうと、

仕事をしている間、貴方の人生はどうなっているのか?

まるで、仕事は人生と関係ないような言い草ではないか。

仕事を8時間しているなら、人生の3割以上の時間を、

貴方は『自分の人生以外のモノ』に捧げている事になる。

そんな人生があってなるものか。

 

確かに、組織で仕事をしていると、自分がひとつの歯車に過ぎないという感覚はある。

歯車として歪みなく、澱みなく動く事を求められるからだ。

出る杭は打たれるし、藪をつついて蛇を出す必要もない。

それがサラリーマンの正しい姿であるとする所は多いだろうし、

仕事では冷徹でも、家庭では優しい人――そんな話もよくあるものだ。

 

ただ、その仕事という言葉を免罪符にしていないだろうか?

仕事だから仕方なく厳しい言葉を使った。

規則だからと相手の心情を汲み取らない対応をした。

仕事だから仕方ない…と、どれだけ自分に呟いたところで、

結局、それをしているのは他ならない貴方なのだ。

 

きっと、それは感情的だとか、それじゃ仕事にならないと思う人もいるだろう。

だが、よく考えてみてほしい。

その行為を胸を張って「自分がやった」と言えるだろうか?

 

テレアポの現場では、日常的にクレームの電話がかかってくる。

勧誘の電話では都合の悪い事を「聞かれなかったから答えない」スタイルで契約し、

顧客からクレームが入れば必要な説明をマニュアルに沿って行ったといい、

あくまで顧客に責任があるのだと告げてくる。

 

じゃあ、テレアポ対応している人間が悪逆非道の徒かと言えば、そうではない。

ほとんどの人が「仕事だから。こうしろと言われているから」

で苦しい対応をし、怒鳴り声のするヘッドフォンから耳を遠ざけ、苦痛に耐えている。

全くもってバカバカしい。

顧客も、対応する現場の人間も、誰も幸せになっていない。

こういった事をしていてプライベートは幸せです、なんて、それこそ奇怪しい。

どちらも貴方の人生で行っている事なのに、だ。

 

警察に違反者を見逃せと言っているのではない。

クレームを受け入れて「誠意」を見せろと言っているのではない。

自分に誇れない仕事をするな、という事だ。

仕事も貴方の人生の一部だと自覚せよ。

仕事もプライべーとも、等しく貴方の人生という道程であり、

どちらも掛け替えのない時間の過ごし方なのである。

そう考えれば、仕事との付き合い方、向き合い方が変わってくるだろう。

 

 

私の場合、営業をやっている時分にこの考え方があったならば、

あんなに苦しむこともなかったろうと思われる。

痛くもない腹を探りあうのが趣味みたいな連中ばかりを相手にして、

信用できる相手というのが一人も存在しない場所で、

仕事を受けたり、依頼したりがうまくいくハズがなかったのだ。

 

仕事でもプライベートのように相手を選んで良いのだ。

仕事自体をプライベートの延長として考えても良いのだ。

 

仕事もプライベートも、等しく自分の人生と考えられれば、

人々と仕事との向き合い方が変わり、仕事の存在意義が変わってくる

ツライ、苦しい、大変というのが仕事ではなくなり、

やりがいがあり、労力を掛ける価値のあるモノとなる。

 

仕事とプライベートを断絶するなんて、そんなもったいない事をしてはいけない。

何をしていても、それは間違いなく貴方の人生であり、

残り時間の見えないカウントダウンは常に続いているのだ。

自分に誇れる仕事をしていれば楽しいし、プライベートは更に楽しめるだろう。

 

なにはなくとも、まずは自分の心と向き合ってみることだ。

これは本当に、自分の人生で成さねばならない事なのか、と。